日本国際保健医療学会学術大会参加記!伊藤PT

2014年11月1日〜3日に第29回日本国際保健医療学会学術大会が東京で開催されました。国際協力キャリア総合情報サイトPARTNERで研修・セミナー情報を検索していた所、私の中でのホット・トピックであるUniversal Health Coverageに関する講演があることを知り参加することにしました。今大会のテーマは「官民連携時代における人材育成」で、第55回日本熱帯医学会大会との合同大会でした。産学官民ぞれぞれの立場からの興味深いお話を色々と聞くことができました。

リハビリテーションに関する一般演題も3題あり、そのうち2題の発表があった口述発表の会場に行ってきましたので私の感想とともにご紹介します。1題は、中国の協力隊OVで作業療法士の上村有希子先生による「在日外国人に対する作業療法の現状と課題」、もう1題は、JICA専門家を経験された理学療法士の高橋競先生による「コロンビア共和国における地雷被災者へのチームリハビリテーション」の発表を拝聴しました。

上村先生は日本の作業療法士が在日外国人に作業療法を提供する際に直面する問題について実態調査された結果を報告されました。私も新人の頃、日本語が全く話せない外国籍の方を担当しジェスチャーだけで理学療法を提供したことがありました。言葉の壁にとらわれ、背後にある生活習慣の違いや病気に対する考え方の違いなどについては何も考慮していなかったなと反省しながら発表を聞いていました。今後、各国のリハビリテーションに関する情報や各国の言葉で書かれたパンフレット等にセラピストが簡単にアクセスできクライアントに還元できるようになっていったらと私も感じました。

高橋先生は地雷被災者を中心とした障害者総合リハビリテーション体制強化というJICAの技術協力プロジェクトの成果を報告されました。プロジェクトではActivities of Daily Living(ADL)の向上を共通目標としたチームリハビリテーションの研修を実施され、専門職人材の能力開発やリハビリテーション診療ガイドラインの整備、アクセシビリティの改善、応急処置能力の向上などに取り組まれていました。できるADLとしているADLの区別や総合リハビリテーション実施計画書の作成などは日本のセラピストにとっては当たり前のことですが、チームリハビリテーションが体系化されていない国で様々なレベルの機関と協働してそれを普及されており感銘を受けました。

国際保健医療というフィールドで活躍されているお二人のセラピストのお姿を拝見し、たくさんの刺激と勇気を頂きました。

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