コスタリカ派遣中のJICAボランティアが受け取る“ありがとう” 

青年海外協力隊としてコスタリカに派遣されている理学療法士の渡邉さん。ありがとうの本当の意味が分かった今こそできること。活動も残り5ヶ月となりました。

¿¡Tuanis!?(トゥアニス!?) こんにちは、コスタリカから理学療法士の渡邉がお届けします。

「あなたがここに来てくれて、本当に感謝しているの。日本に帰国しても連絡をとりたいから、連絡先を交換しましょう」

「すごく良くなったわ。あなたのおかげね、本当に感謝しているわ。ありがとう」

ありがとう、ありがとう、ありがとう…

世界中のどこでも私たちセラピストは、患者さんに支えられながら働いているのだと感じています。早いもので残された活動期間は5ヶ月のみとなってしまいました。これまで任地で、数え切れないほどの「ありがとう」を頂きました。一つ一つの優しい言葉に支えられています。

前職場の話ですが、同僚から「つかっちゃんの患者さんが一番楽しそうにリハビリしている」と言われたことを覚えています。辛いはずの入院生活やリハビリをなるべく楽しくさせてあげたいと思いながら診療していたので、その言葉を非常に嬉しく思い、今でも心に残っています。日本では患者さんからの優しい言葉に支えられ、日々働くことが出来ていました。

しかし、コスタリカで素直に「ありがとう」の言葉を受け取れるまで、予想外に長い時間が必要でした。環境の整っていない状況で、もっと出来ることがあると分かっているのに出来ない自分がもどかしく、ただただ不甲斐なく感じていたのです。

また医師からのインフォームドコンセントが不十分なコスタリカでは、来院された患者さんに、どんな手術がされているのか、病気は良くなるのか、予後はどうなのか等の説明を少ない情報で医師の代わりにしなければなりません。そのストレスも本当に大きく、遠回しな表現を用いるべき説明でも、語彙が足らずに直接的な説明になってしまうなど、私の言葉で無駄に傷付けてしまった患者さんも少なからず居るはずです。

患者さんを笑顔に出来るセラピストになりたいと思っていたのに、コスタリカでは逆に傷付けている自分が居ることで、感謝の言葉を素直に受け取ることが出来なかったのです。

しかし、少しずつですが確実に患者さんの数え切れない程の「ありがとう」の言葉に救われ、患者さんを支えるより、患者さんに支えられ、自分が置かれている環境で自分が出来ることを最大限やろうと思えるようになりました。患者さんの人生の中で最悪の瞬間に入るであろう時に、近くで共に歩むことが出来る理学療法士という仕事を本当に誇りに思っています。頂いた優しい言葉に応えるために、残りの期間も自分が出来ることを最大限やっていきます。

それでは今日はこの辺で。

¡Dios le bendiga!(ディオス レ ベンディガ) 読んでくれた皆さんに神のご加護がありますように。

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