青年海外協力隊出身の小説家と言えば?
今日は青年海外協力隊に関するコラムです。中国に派遣されていた吉田OTにまとめてもらいました。
実はあの人も…
自らすすんで途上国に派遣され,人種も文化も違う地域で活動をする青年海外協力隊.一風変わった日本人.日々の生活では関わる機会が少ないと感じますが,意外とみなさんの身近にも「青年海外協力隊」はいます.
『告白』の作者でもある小説家の「湊かなえ」も青年海外協力隊としてトンガに派遣されていた経験があります.『絶唱』はトンガが舞台です.

Amazonから転載
少し前になりますが,1993年放送のドラマ「あすなろ白書」では,木村拓哉(SMAP)が演じた取手治は青年海外協力隊としてケニアに派遣されます.
1996年放送のドラマ「白線流し」では長瀬智也(TOKIO)が演じた大河内 渉がスリランカに派遣されるシーンがあります.
最近だと映画「嫌われ松子の一生」で柴咲コウが演じている女性が協力隊としてウズベキスタンに行くと話すシーンがあります.
映画「クロスロード」
青年海外協力隊を題材とした映画『クロスロード』が11月28日から上映が開始されています.主演は黒木啓司(EXILE),渡辺大,TAO,長塚京三 他で主題歌は中島みゆきが歌っています.この映画のすずきじゅんいち監督自身も元青年海外協力隊でモロッコに派遣されていた経験があり,脚本監修・脚本である福間正浩も元は青年海外協力としてモロッコに派遣されていました.
青年海外協力隊が題材となっている映画は1974年に制作された『アサンテサーナ わが愛しのタンザニア』以来となり,現在の協力隊について,派遣前訓練や活動中の様子など非常によく描かれている映画です.
「ボランティアなんて偽善だ」という思いを持つ主人公の沢田樹(黒木啓司EXILE)は,協力隊の派遣前訓練で出会ったボランティア精神を地で行く羽村和也(渡辺大)と衝突し合いながらも共にフィリピンに派遣されます.
僻地での活動を順調に成功させていく羽村とは対照的に思ったような成果を挙げられない沢田.活動中には歩み寄ることがなかった二人の路が,日本帰国後に東日本大震災の被災地で交差すしていく…
国際協力に携わったことがある方,国際協力に興味がある方におすすめの作品です!
執筆者:吉田大樹 作業療法士 2012年6月~2014年5月まで青年海外協力隊作業療法士として中国に派遣。帰国後は回復期リハビリテーション病院で従事している。現在は、仕事の傍ら、国際リハに関する研究なども行っている。 |