リハレポ特集40同 他職種の途上国活動 ラオス看護師星野さん

こんにちは、ສະບາຍດີ!!(サバーイディー)本日はラオスから看護師の星野明子がお伝えします。

私が配属されているのは郡病院です。

国立病院、県病院があって、郡病院があります。つまり、病院としては、1番村の人々に近い医療施設です。

ラオスでは、看護師教育に「リハビリ」「慢性期」「回復期」という概念はありません。

ラオス国内には、首都に障害者の機能回復訓練を目的とした障害者訓練センターがあり、そこでリハビリが行われているそうですが、主に地雷による障害などが対象になっているようです。

マラリアや下痢、肺炎の患者が多く入院する郡病院では、慢性期疾患の医療は行われていないのが現状です。

そのため、高血圧や高脂血症の患者が入院しても、実際に患者が継続的に通院・疾患管理を受けることは難しく、入院期間だけ内服薬が出されます。脳卒中などの患者は多くいると予想できますが、実際に郡病院で見ることはありません。

ラオスではまだまだ、急性期医療の充実が求められ、リハビリテーションはそのあと、という印象を受けます。

つまり、「疾患や障害をもって医療・福祉サービスを利用しながら生活していく」、というよりも、「治るか、治らないか。治るなら、医療サービスを受ける」ということです。

機能障害をもつ人にとって、ラオスでは屋内の構造、公共交通機関、道路状況は日本以上に厳しいものであると思います。ただ、当たり前のようにおばあさんとお父さんと孫、、、と大家族で生活するラオスでは、リハビリテーションの概念がなくとも、日本以上に「その年齢、その身体能力にあった個々の役割を担う」という役割概念があるように感じます。

私は1年ラオスに赴任していますが、認知障害や歩行障害のある人は、3例しか目にしたことがありません。

よく訪れる小売店のおばさんは、おそらく腰椎ヘルニアで歩行ができません。お話をうかがうと、「日本にも同じ病気はあるの?治る薬をくれない?」と言われます。しかし、「ラオスでは治らない。もう歩けないの?」という悲観的な言葉が聞かれる反面、おばさんは座ったままでも、できないことはお客さんに指示して店番をし、1日1回は家族が歩行訓練をしています。

日本の疾患予防・教育の知識を生かして活動していきたいと思うと同時に、ラオスでの、例え障害をもってもその人らしく役割遂行できるコミュニティ・家庭から、学ぶことがたくさんあります。

それでは、さようならໂຊກດີ(ソークディー)!!

特40看護ほしの 特40看護ほしの2

このページの先頭へ