キルギスで活動中の野口OTはなぜ協力隊を志したのですか?

Кандайсыз?(カンダイスゥズ?)お元気ですか?キルギスから作業療法士の野口がお届けします。

 

私の小さなころの夢の一つとして“自分の好きなことを仕事にする”ということがありました。なので、将来は好きなことが毎日でき、楽しくて仕方がない日々を送る“男”になっていることを想像していました。

 

そんな夢を描きながら、私は作業療法に出会いました。不純な動機ではありますが…私は作業療法に魅了され、作業療法の勉強をする中で、どんどん好きになっていきました。そして、作業療法士になり、自分の好きなことを仕事にすることができました。

 

ここまでの流れだと、夢を掴んだ勝ち組であるように見えますが、実際に作業療法士として働きだすと、日曜日の夜は憂鬱になり、残業をしていると「面倒だなぁ」とマイナスなことばかり考えてしまう“男”になっていました。勝ち組でもなんでもなかった訳です…

好きな仕事をしているにもかかわらず、マイナスなことを考えてしまう…そんな自分がとても嫌で「本当に作業療法が好きなのかなぁ?」「このまま続けてもいいのかなぁ?」など作業療法を辞めることまでも考えていました。

 

そんな時にふと頭の中で、学生時代に憧れていた友人が浮かび上がり、その彼が「将来、協力隊に参加する」と言っていたことを思い出しました。当時の私は、ただ純粋に「カッコイイ」とハートを貫かれ、まるで子どもが大人を真似るように「僕も行く」などと安易なコメントをしていました。現在の私でも、彼のことをやはり「カッコイイ」と思うのですが、当時から成長した部分もあります。「どうして行きたかったのだろう?」と踏み込めるようになったのです。その彼に、協力隊への参加の動機は尋ねていませんが、おそらく、また私のハートを貫くようなことになったのではないかと思います。

 

ここからやっと、今回のテーマに入ります。

“どうして?”実はこれが重要だったのです。私は、マイナスなことを考えるだけで終わっており「どうしてマイナスなことを考えるのか?」「どうしてマイナスにならないように考えられないのか?」という部分まで踏み込まずにいたのです。友人との話しを思い出すと同時に「一度、好きになったことだし、踏み込んでみよう。」と思ったのです。それからは「本当に作業療法を好きになるには?」このように考えるようになり、自分の中で見つけた答えは“自分を試す”(現地の方々には申し訳ないですが、あくまでも一番初めの動機です。)ということです。具体的に言うと、日本のように整った環境ではなく、1から10まで全て、自分で工夫し、作り、施行しなければならない環境に身を置くということです。そこにリハビリの醍醐味である(主観です)“患者さんのために何かできないか?”があると感じたのです。私の作業療法への思いが本物であるのであれば、このような環境に入ることで“好きか嫌いか”白黒はっきりすると感じたのです。

これらに協力隊が当てはまったのですが、数ある国際協力団体の中からJICAを選んだ理由は、憧れの友人のことを「カッコイイ」と感じたいことが決定打であると思います。

 

そして、実際に協力隊としてリハビリの概念も無い土地に来て…結論から言うと“作業療法がとても好きになり、一生、続けていける自信がつきました。”

私の任地では、前のリハレポにも登載しましたが、入院期間が10日間と、とても短く設定されています。そのため、1回の治療にとても集中し、次から次へと治療展開の構想を練る必要があります。もちろん、日本でも同じだったのですが、任地では特に感じます。

 

今、私…これが楽しくて楽しくたまりません。

 

思い描いていた世界かどうか、私の目線だけで言うと、どっぷり作業療法に浸かれているので、ほとんどその通りです。しかし、ボランティアの目線から言うと、配属先からの要望はあるものの、一緒に働いているスタッフからのものではないため「こんなに必要とされないものなのか」と感じています。描いていた世界とは、かなり違いがありますが、だからと言って、もぅマイナスに考えて終わりません。

 

“どうして必要とされないのか?”と踏み込んで考えています。

 

のぐち①「座る練習の風景」 のぐち②「段ボールで作った箱イス(ティルト機能付き)」それでは今日はこの辺りで。Саламатта калыңыз!(サラマッターカルングズ!)さよなら!

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