キルギスの病院は10日で退院!?青年海外協力隊作業療法士が見たキルギスの現場

Кандайсыз?(かんだいすずー?)お元気ですか。キルギスから今回は作業療法士(Occupational Therapist:OT)の野口がお届けいたします。

同期の理学療法士(Physiotherapist:PT)隊員と共に活動中のЭне жана Баланы Коргоо Улуттук Борбору (直訳:国立母子福祉総合センター)は、首都ビシュケクの南西部にあります。ビシュケクだけは先進国のように発展している面もあり、進学や就職のため若者が集い、地域格差は大きいといえます。キルギスの人口は約540万人といわれていますが、ロシア等に出稼ぎに出る者が多く、実際の国民数は不明ともいわれています。また国語はキルギス語ですが、公用語としてロシア語が多民族間の共通言語となっており、高等教育や医学はロシア語からキルギス語への翻訳が難航しているようです。

今日は私たちが活動している周産期病理部門、通称リハビリテーション病棟をご紹介します。当部門には医師が9名、看護師が13名、マッサージ師が6名、給食担当が2名、掃除担当が4名おり、病室は12室、ベッド数は34床あります。子どもへの医療的な治療として注射・投薬・マッサージを部門内で行っており、適宜ニーズに応じて他科での検査・診断を手配し、また理学療法部門に処方を依頼して物理療法や体操療法も受けるように指示しています。

私は3代目OT隊員として、以前も隊員と働いていたというマッサージ師と部屋を共有している現状です。

入院している子どもは、脳性麻痺・ダウン症・水頭症・先天性奇形・内科疾患など多岐にわたり、母親と一緒に入院しています。子どもの年齢は、0歳6ヶ月から4歳がメインで、入院期間は10日間。ほとんどの子どもが6ヶ月のサイクルで入退院を繰り返しています(母親からの情報)。一部、首都近辺に住んでいる子どもは、退院後も外来で通ってきます。

国の経済的な問題、小児施設の数の問題から入院期間を10日間に設定しているかもしれませんが「早期のリハ・継続的なリハ」が重要であると言われている中、この10日間という期間が長年にわたって変化していないことは、医療機関や医師に限らず、国自体もリハビリテーションの必要性・重要性を十分に理解していないかもしれません。

小児機関では、国内で最先端の病院であるので、この場所を起点にリハビリテーションが広がったらいいなぁーっと、浅はかな考えを抱いている次第であります。

現実的に、同期PT隊員と考えていることは、医師に対してリハビリテーションは背中で語り、母親・マッサージ師には、日常的に寝返り・腹臥位・座位など姿勢変換の必要性を考えながら日々の療育・治療にあたってもらえるよう活動しております。

それでは今日はこの辺で。Саламатта калыңыз!(さらまったーかるんぐず)さようなら。

キルギス野口さん1 キルギス野口さん2

 

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