チリ高橋OTによる地域医療病院の同僚紹介

Buenas tardes(ブエナスタルデス)! チリから、前回同様作業療法士の高橋がお届けします。

今日は一緒に働いている同僚を紹介したいと思います。

活動先は首都から南西400kmのキリウエ市にある、キリウエ地域医療病院です。リハスタッフは理学療法士(PT)4人、言語聴覚士(ST)1人、作業療法士(OT)の私1人で構成されています。私が主に一緒に働いているのは同じ脳卒中チームの女性PT1人と女性ST1人です。

PTは30代の男性3人、女性1人で構成されています。1人は病院にこられない患者さん宅の訪問、2人は外来の整形疾患と呼吸器疾患を主に担当、1人は入院の脳血管疾患とオーダーのあった呼吸疾患等を担当しています。PTは各々の部屋で働き、お互い干渉しない関係にあるようにみえます。必要ない限り特にコミュニケーションはとらず、PT同士で教え合うこともないため、臨床の中で同僚から学んだり気軽に相談するという環境に恵まれていないように思います。

STは20代前半で去年10月から働き始めた新人のSTです。彼女は大学在学中にスペインに6か月留学し、現地でSTを学んだ経歴があります。それもあってかモチベーションも高く、私が気づくような活動先の改善点に彼女も気づいていることがあります。ここチリは中進国の中でもより発展している国であるためか、活動先の同僚はJICAボランティアによる支援を受けるという認識はなく、私に質問をしたり日本の医療はどうかと聞いてくることはほとんどありません。ですが、彼女だけは私に意見を求めることがあり、なにかと伝えやすい立場にあります。さらにSTという職業柄か、言葉が上手く話せない私のよき理解者でもあります。今後彼女が私の活動上のキーパーソンとなってくれるのではないかと期待しています。

ちなみに先日4月5日はチリの“OTの日”だったため、周辺地域で働くOTが集う機会があり私も参加してきました。といっても集まったのは計7人。チリのOTの歴史はまだ浅く、その数も少ないため日本以上にあまり認知されていません。彼らの話によると、OTになるまでに大学で5年間学び、そのうちの1年は4分野で各3か月の実習だそうです。PTも同様に大学で5年学びます。

チリで活動経験のあるリハビリ関係者が口を揃えていうのは、チリの療法士は大学5年間で多くのことを学び知識はあるが、それがあまり実践に生かされていないということです。彼らを否定しているのではなく、同じ職場に教えてくれる先輩や学び合える同僚に恵まれていないため、たくさん詰め込まれた知識もいくつか宝の持ち腐れ状態になっているのだと思います。私は彼らのプライドを傷つけないように配慮しながら、その知識を引き出して互いに共有して学んでいければと思っています。

まだまだ書きれないので、今日はこの辺で。¡Esté bien!(エステビエン)

第2回チリ高橋①第2回チリ高橋②

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