磯貝PTによるガーナのコミュニケーション事情 ガーナ磯貝PT

Wo ho te sen?(ウォホティセン?) おげんきですか?ガーナから理学療法士の磯貝 がお届けいたします。

配属先のスタッフも子どもたちも、私の姿を見るとまるで挨拶のように、「ヒトミー」と私の名前を呼びます。ガーナの人たちは挨拶をとても大切にしています。毎朝通る道で朝食を売るおばちゃんに挨拶すると「エティセン?」と聞かれます。冒頭に書いた「お元気ですか?」をカジュアルに言うとこのようになります。私は毎回「エィエ」(元気ですよ)と答えます。ホームステイでお世話になった、ご近所のホストマザーはいつも「アユコー」(調子どう?)と声をかけてくれ、私は「ヤーエー」(順調だよ)と答える日々を送っています。

これらはチュイ語という現地語です。ガーナという国は元々異なる部族が治めていたコミュニティーが集まってできた国なので、人々が話す言葉はその名残で地域によって異なります。教育を受けた人は英語を話しますが、十分な教育を受けられなかった人は現地語しか話せません。私の配属先にはガーナ各地から患者さんがやってくるので、現地語しか話せない患者さんは、現地スタッフとの間でさえ言葉が通じず、英語やチュイ語を話せる他の患者さんの通訳を必要とする場合もあります。

現地語での詳しい説明ができない私は、1から10まで自分の体を使って動きを説明することが多くなるので汗だくになります。そして、自分が何を患者さんに説明したのか同僚にも理解してもらうために、アドバイスした内容をイラストと共にカルテに記録しています。私の配属先は担当制をとっていないので、情報共有に気を配る必要があります。例えて言うなら、毎日担当する病室が替わる、病院の看護師がとっているようなシステムです。

曜日毎にローテーションを組んで各部門を回り、その日担当する部門の患者さんを対応しています。私の赴任前はスタッフ同士で何となく話をして情報交換していたようですが、私にとっては誰が入所して誰が退所したのか分からず、義肢装具作成の進捗状況もよく分からない状態でした。

そこで、私がスタッフ同士の意思疎通を図るために提案したのは、朝の申し送りミーティング、週2回の義肢装具技術者を含めたケース会議です。システムを作らなくても何となく何とかなるのがガーナの習慣なのですが、私への配慮をきっかけに、少し業務の流れが整ったのではないかと思います。

システムも大事ですがマインドも大事ということで、毎月最終金曜日は、女性はお揃いのワンピース、男性は同じ生地で作ったシャツを着て連帯感を高めています。子どもたちが白衣を怖がるという理由から、職員はみんな私服で仕事をしていて現地スタッフはワンピースでも理学療法をします。私はどうしてもスカートで理学療法はできないので患者さん対応が終わってから着替えました。ワンピースで理学療法してみたい方、ガーナでお待ちしています。

では今日はこの辺で。Da yie. おやすみなさい。

 

第4号ガーナ磯貝さん

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