ボリビアで活動中の菊池さんはなぜ協力隊を志したのか?

¿Cómo está?(コモ エスタ?) こんにちは。ボリビアから理学療法士の菊池がお送りします。今回は、私が青年海外協力隊を志望したきっかけについてお話をしたいと思います。

 

唐突ですが、私は協力隊に参加するきっかけに出会う前までは、全く海外に興味がありませんでした。そんな私が今、協力隊の一員としてボリビアで活動しているのは、ある出来事がきっかけでした。

 

理学療法士の免許を取得後、地元岩手で地域医療を推進している自治体に勤務し、6年が経つ頃、当時中米ニカラグアでJICA専門家として活動されていた医師の講演を聞く機会がありました。それまでの私は、海外で医療人として働くことをはじめ、自分が海外に旅行することさえも考えたことが無かったので、そのお話は大変興味深く、開発途上国での医療支援やJICAについても初めて知る機会になり、目の前の世界が一気に開けたような気持ちになりました。また、同時期に海外の様々な分野で活躍されている方々のお話を聞く機会があったこともあり、大きな転換の時期を迎えました。

 

それから、協力隊で理学療法士の募集があることを知り、応募を考えるようになりましたが、海外に出ることを一度たりとも考えたことが無かった為、英語は全く理解できるレベルではなかったこと、そんな私が海外で生活や活動をすることが出来るのか、そんな不安があったため、職場を退職し、ワーキングホリデー制度を活用してカナダで一年生活しました。初めての海外での生活は、沢山の困難もありましたが、多くの友人に恵まれ、また理学療法士とは違う仕事を経験することにより、新しい学びを得ることもできました。そして、帰国し協力隊に応募しようとした矢先に、東日本大震災が起こりました。
私の地元である岩手は甚大な被害を受け、私自身被災はしませんでしたが、多くの友人が被災し、東北の被害状況を目の当たりにしたことで、海外に出る気持ちは失われました。当初は一般の災害ボランティアとして週末に活動を行い、一年が経過するころ、JOCVリハビリテーションネットワーク(リハビリ関連協力隊員OB・OGが結成している団体)の皆さんが、NPO団体と共に被災地で定期的にボランティア活動を行っていることを知り、一緒に活動をさせていただきました。その際に、実際の協力隊時代のお話や、国際協力の現場のお話を伺い、再度協力隊への参加を具体的に考えるようになりました。震災から約1年半、自問自答を繰り返しましたが、多くの方に背中を押していただき、今こうしてボリビアで活動を行っています。

 

初めて海外に目を向けてから、6年の歳月が経過しました。随分長い時間を要したようにも思いますが、今だからこそできること、現地の方々と協働して活動を行うことの大切さをより実感できているのは、今までの経験があったからこそだと感じています。早くも残り一年となった任期ですが、初心を忘れず活動していきたいと思っています。

 

それでは、また次の機会に。Hasta la próxima. (アスタ ラ プロキシマ)
第5回ボリビア菊池さん 第5回ボリビア菊池さん②

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