タンザニアで活動中の今PTはなぜ協力隊を志したのか?

Hamjambo?(ハムジャンボ?)みなさんお元気ですか?タンザニアから理学療法士の今がお届け致します。

 

私は大学で理学療法を学ぶ一方、頭の片隅には開発途上国の人々の暮らしへの興味がありました。なぜ同じ地球上に暮らす人間でありながら、貧困、飢餓、公衆衛生、戦争など、おかれている状況がこうも違うのだろうと。そのため大学卒業後は、途上国でフィールドワークを行うことのできる大学院に進学しました。大学院での調査研究にあたってはザンビアの農村部に約2ヶ月間滞在する機会を得、村人と寝食を共にし、厳しい環境の中で逞しく生きる人々の姿を目にしました。そのような経験を経て、今度はやはりもっと直接的に彼らのためになることがしたいと思い、協力隊への応募を決めました。

職種にこだわりはありませんでしたが、自分にできることをと考えた時にやはり理学療法の専門知識と技術が活かせるだろうと思い、理学療法士の職種を選びました。

 

今年9月で派遣開始から8カ月が経過します。こちらで活動を始めて最も戸惑ったことは、日本とタンザニアの理学療法士の守備範囲の違いです。タンザニアの理学療法士は、レントゲンなど各種検査の処方が可能です。薬の処方が可能です。骨折の徒手整復が可能です。特に私の配属先のような地方の病院ほど医師が不足し、医師の代わりに理学療法士が患者の診察をすることも多いです。リハビリテーションという言葉があまり知られていない私の任地では、多くの患者はリハビリ目的で理学療法室を訪れるのではなく、整形診療を求めてやって来るのです。

 

派遣前は同僚への技術伝達なども行うのだろうと思っていましたが、同僚理学療法士の知識量は膨大で、私の方こそ学ぶべきことがたくさんあります。疾患の診断と治療方法の知識に関しては彼に敵いません。しかし、リハビリテーションに関しては、私のこれまでの知識と経験を生かして貢献できる点だと感じています。同僚と私の強みを共有し苦手な部分は補い合う、そうやって協力して私たちの理学療法科を発展させていくことが私に求められていることなのだと思っています。

 

「途上国の人のために何かしたい」という当初の志は、日々の活動を経て現在では「彼らと協力して頑張りたい」と、少し変わってきています。

 

それでは今日はこの辺で。Tutaonana tena! (トゥタオナナテーナ)またお会いしましょう!

第5回タンザニア今

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