リハレポ156号 途上国へ来る前に勉強しておけば良かったことは? コスタリカ渡邉PT 

¡¡Hola!!, ¿todo bien?(オラ,トードビエン?) こんにちは。コスタリカから理学療法士の渡邉がお届けします。

今回は「途上国に来る前に勉強しておけば良かったことは?」をテーマに話しを進めます。協力隊員の誰もが途上国に来ると様々な方面で自分の知識が足りないと感じると思います。私が困ったな…と感じたことは2つあります。

1つ目は任地の医師が使用する疾患名は大雑把な物が多く、腰痛、肩痛、座骨神経痛、変形性関節症が大半を占めています。このような疾患名の中に、実は骨折を呈していたり、実は手術が施行されていなかったり、実は脳卒中を呈していたりなど、日本では有り得ないような誤診が隠れています。

診療所は私とボランティアの2人で活動している為、疾患名に関して感じた疑問を医師に質問することが難しい状況にあります。そのような環境の中で、医師が診断した疾患名に疑問を持ち、様々なテストを用いながら0から疾患名を考察する能力や、手術時期からリハビリテーション時の荷重許可量等を予想する能力が欠けていると感じました。

このような環境の中で感じたのは、医療関係のボランティアは配属先からゼネラリストとして働くことを求められているということです。青年海外協力隊に参加するセラピストの経験年数は4年以内が大半を占めていると言われています。多くのセラピストは日本の臨床経験で出会ったことがない症例に出会うでしょうし、配属先の無茶振りに悩まされると思います。私も要請内容には全く記載されていない小児患者の診療を依頼されることもあります。だからといって闇雲に悩む必要もなく、現地の人達と一緒に考えたり教えてもらったりすることで、自分の弱点をカバーしながら活動することが出来ると思います。また技術情報支援制度を利用することで、必要な専門書を入手することも可能です。

2つ目は余暇時間の過ごし方です。日本と比較すると退勤時間が非常に早く、その割に娯楽施設が無い為、贅沢なことですが余暇の過ごし方に悩みます。配属先の仕事量が少なく、多すぎる余暇時間にストレスに感じている人も多いのではないでしょうか。本来はストレス発散の為にとても重要な時間ですので、日本に居る時から余暇の過ごし方を熟考した方が良いと思います。精神状態を良好に保ち活動をより充実させる為にも、語学勉強、読書、ダンス教室、サーフィン、ギター等、任国で仕事以外にやりたいことを考えることも大切なことだと思います。

それでは今日はこの辺で。¡¡Hasta la próxima!!(アスタ ラ プロキシマ)

写真は大腿骨頸部骨折後に手術を施行し、歩けるはずだからリハビリして欲しいと紹介された患者さんのレントゲンです。

156コスタリカ渡邉

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