日本の訪問リハビリの経験は途上国でも活かせるのか?

日本の訪問リハビリの経験を海外で活かせるのでしょうか?途上国で地域医療サービスを展開する時となるポイントが分かりやすくまとまっています。

¿Cómo está?(コモ エスタ?) こんにちは。ボリビアから青年海外協力隊理学療法士の菊池がお送りします。

本日は、日本の臨床経験が活かせたと思った場面について書きたいと思います。

良質なサービスは口コミで広がる

現在、理学療法士の初代ボランティアとして保健所で活動しており、早いもので任期も残り4か月となりました。

当地域は理学療法士をはじめリハビリ関連職種が勤務していない為、配属当初はリハビリテーション医療や理学療法がどういったものかを医療スタッフに知ってもらうところから活動が開始しました。

活動を進めるにつれて、徐々に口コミで理学療法が受けられるということが住民の方々にも広がりましたが、症状が重度であることや、交通手段の確保が困難なことにより、保健所に通って治療を受けることが難しい方もおり、訪問リハビリのニーズが早期より挙げられました

日本の訪問リハビリの考え方をボリビアへ

当保健所は、日本でいう保健所の機能に加え、診療所の機能が付帯されているような形態なので、医師が必要に応じて訪問診療を行う場合もあります。

また、入院日数に制限があり、早期に在宅に戻る必要があるため、在宅で理学療法が受けられることに対して抵抗がなかったため、訪問リハビリを導入する際、特に大きなハードルはありませんでした。

日本で訪問看護ステーションに勤務していた経験もあった為、在宅で理学療法が提供できることの利点を活かせるチャンスだと考えました。

ボリビアは大家族なので、家族の協力が得られやすい環境にあると思います。また、日本に比べて家族の身体に触れることへの抵抗感が少ない印象に感じられました。

その為、在宅という実際の生活環境で、ご本人・ご家族に指導を行うことが出来るということは、治療効果を上げる一つの要因であると考えます。

治療の継続性をどう担保する?

また、ボリビア人の治療を通して感じられたことの一つに、治療の継続性をどのように担保するか、ということがありました。

目新しいものに飛びつく傾向があるのですが、継続して物事に取り組むという点は、日本人に比較し難しい点であった為、指導する内容は出来るだけ簡素化しながら、短い時間でも実施が可能な内容を選ぶようにしています。

結果が出てくるにつれて、定着が図れるということもあり、効果を実感していただきながら、ご自身やご家族で継続できることを心がけています。

町を歩いていて、元患者さんから元気に過ごしているという知らせを聞けることが私の励みでもあります。

活動も終盤になってきており、毎日が過ぎるのが一段と早く感じられます。残りの日数は限られていますが、活動の定着に向けて働きかけを行っていきたいと考えます。それでは、また次の機会に。Hasta la próxima. (アスタ ラ プロキシマ)

【写真1】

摂食や嚥下の練習を行う場面もあります。これも日本での経験が活かされたと思う場面の一つです。

摂食や嚥下の練習を行う場面

【写真2】

日本のように介護サービスはありませんが、だからこそ家族の協力があって実現できる出来事があります。車いすに乗って夫婦で仲良く魚釣り。

家族の協力があって実現できる出来事

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