マラウイ上野PTによるリハビリテーション科の同僚紹介

Muli bwanji?(ムリ ブワンジ?)こんにちは。マラウイから理学療法士の上野がお届けします。

今日は、私が普段一緒に働いている同僚と仕事内容についてご紹介します。私は首都のリロングウェ市内にあるカムズセントラル病院という、国内で4つしかない中央病院の内の一つで働いています。マラウイでは、公立の病院もしくはクリニックでの医療サービスは基本的に無料です。カムズ病院は中央病院として機能しており、地方からの患者の受け入れも多いため、我が理学療法科にも常に人が並んでいます。

現在、理学療法士が3人(UNDPボランティアのインド人夫婦と私)、リハビリテクニシャンが3人(マラウイアン)、リハビリナースが1人という体制で理学療法科は動いています。マラウイには理学療法士という資格を持ったマラウイアン技術者はほとんど臨床におらず、政府の中枢(保健省など)や国外で活躍しています。それは、国内に理学療法士養成校が無かったからなのですが、2010年に国内初設立されており、現在1期生として卒業予定の学生たちが臨床実習に来ている状況です。我々理学療法士の役割としては、日々の臨床以外にも学生指導も行っており、実習最終日に行われる試験監督にも参加しています。

インド人の旦那様はPain ManagementやPublic Healthを専門に、物理療法にも詳しいため、寄付で集まってくる物理療法器具の使い方などを学生に向けてプレゼンしています。奥様の方は小児リハを専門に、これまでもガーナなどでボランティアの経験もあり、それらを生かして母子教育や地元で生産できるリハビリ器具の提案・作成を行っています。二人とも、語学のみならず臨床経験も豊富なので、学生に混じって私も毎日勉強させてもらっています。リハビリテクニシャンは理学療法士のような有資格者ではありませんが、臨床上ほとんど変わりなく、患者診療を中心に行っています。現地特有の生活環境やADL(Activities of Daily Living)を考えるには、彼らの意見が欠かせません。

技術者の半分がボランティアという状況で、それでも患者数をコントロールしないと立ち回らないほどに、マラウイにおいてもリハビリの需要は多くなっています。今後、どのように理学療法士を育成し現場へ送り届けるか、中央と地方の連携をどのようにしていくかなど、課題は山積みです。しかし、マラウイのリハビリ業界の転換期とも言うべきこのタイミングにボランティアとして参加できていることは大変重要なことであり、残りの任期でそれらに少しでも貢献できたらと思います。

それでは今日はこの辺で。またお会いしましょう!Tionana(ティオナナ)

第2回マラウイ上野①第2回マラウイ上野②

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