エクアドル北林PTによるリハビリテーションセンターの同僚紹介

¡Muy Buenos dias!(ムイ ブエノス ディアス)こんにちは。エクアドルから理学療法士の北林がお届けいたします。

私はエクアドルという国の、ペルーとの国境沿いの町で理学療法士として活動しています。今回は、私の町についてと、同僚たちについてご紹介させていただきます。

私の任地はアンデス山脈の中腹、標高2600mに位置し、人口は4000人余り。大きな特徴や特産物はありませんが、果てしなく広がる山々にかかる雲海と星空がとても美しい町です。小さいですが、周囲の集落の政治・流通の中枢的な役割を担っています。

それでもこの町には政府の診療所のほかには個人診療所が二つしかなく、レントゲン一つ撮るためにも車で一時間の隣町まで行かなければなりません。最近まではリハビリ設備は全くなく、住民にはリハビリという意識もあまりなかったことでしょう。そんな中、今から約四年前、前市長が一人の女性とともにリハビリセンターを立ち上げました。そこが私の活動先となるセリカ市リハビリテーションセンターです。しかしそこはもともと町の高齢者にエアロビクスなどのアクティビティを無料で提供していた町のコミュニティセンターの一角に、低周波と超音波の機械と治療台を置いただけのものでした。それは今も変わりません。

ここで働くのはリハビリセンターの立ち上げを行った私のカウンターパート一人ですが、彼女もまた正確には理学療法士ではなく、リハビリ師という特殊な職種であり、リハビリの知識や技術はおろか、解剖や病理、生理学などの基本的な知識もほとんど有していません。

それでもこの町には彼女のほかに理学療法士もリハビリ師もおらず、彼女は独学で三年間住民へリハビリを行ってきました。また山岳地帯のエクアドル人は自尊心が高いという特徴があり、指導という形は受け入れられにくいのは事実です。それでも私に相談を持ちかけてきたり、一緒に勉強会を開いたりと最近では彼女自身の意欲が向上したように見受けられます。また資格を有してはいませんが、カウンターパートのほかにも地域の巡回に同行するスタッフたちも意欲があり、リハビリ側面からの相談を持ちかけられることも多くなってきました。

しかしここで非常に残念なお知らせがあります。この度の首長選で前政党が敗れたため、今後彼女たちと働くことが困難になってしまいました。折角このように彼女たちと信頼関係を築き、この場で紹介することまでできたというのに。このように選挙のたびに人員が総替わりしたり、政治活動が中止するということは多くみられるようです。今後どのような活動が行えるかは未定ですが、この町でできることを模索し、またいずれここで何かご紹介できれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。またいずれどこかで。¡Muchisimas gracias,nos vemos! (ムチシマス グラシアス、ノス べモス!)

第2回エクアドル北林①

第2回エクアドル北林②

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