キルギス水谷PTによる小児病院リハビリテーション科の同僚紹介

Иштериңиз кандай? (いしゅてりんぎずかんだい?)調子はどうですかー?キルギスから理学療法士の水谷がお届けいたします。

ようやく長い冬が終わり、朝7時過ぎには日が出て、夜は19時ごろまで明るい…とずいぶん日が延びました。年間の気温がマイナス20℃~プラス40℃までと両極端で、1日の気温差も大きく、お日さまの出方次第で体感温度がかなり違うので、太陽のちからを肌身に感じる日々です。

 

私達の配属先では、子供達の学校の休みに応じて多少の波はあるようですが、基本的には1年を通じて常に全国からの患者さんが集ってきます。

 

体操療法(Лечебио-Физическая Культура:Л.Ф.К.)室では、実に幅広い対象者・疾患像への運動療法を提供・指導する必要があります。前回も記載したように、キルギスには医療リハビリに携わる専門職はありません。Physiotherapist≒理学療法医師は、医師としての勉強・インターンを終え、さらに理学療法に関し半年程度の勉学を経て資格を得たひとです。そのため「日本から来ました、理学療法士です」と自己紹介をすると、必ずといっていいほど「医者なのね?」と訊かれます。毎回「日本では医師・看護師とは別にリハビリに携わる専門職の資格があるのです」と説明しています。

一緒に活動しているCounter PartはЛ.Ф.К.専門の看護師で、私の母と同年代のベテランさんです。長い間ひとりでЛ.Ф.К.室を切り盛りしており、毎日たくさんの患者さんにテキパキと自動運動が主体の体操等を指導しています。彼女は看護師としての資格を取得後、Л.Ф.К.に関する勉学に励んだそうです。首都近郊にЛ.Ф.К.の資格を得られる機関が2,3ヵ所あるようですが、若い人材が我々のもとに来ないため今後の継承者とJOCVからの技術移転が大きな課題だと感じています。

理学療法部門では物理療法が主で、磁気や干渉波を用いた電気療法、パラフィンを用いた温熱療法(いわゆるホットパック)、温水内での腰椎牽引や過流浴といった水治療法、口・鼻からの紫外線照射やネブライザーを用いた光線・吸引療法、そしてレーザー療法を理学療法看護師が提供しています。彼らは看護師の資格を得たうえで理学療法に関しさらに勉学を経て理学療法看護師となったようです。

また、病気・怪我等の際にはマッサージが治療となると広く知られていて、生後2,3ヵ月の子供でも全身のマッサージと関節可動域運動を泣きながら受けています。マッサージ師の資格を得られる機関は思いのほか少ないようで、これだけ大勢のマッサージ師がいるのに?とまだ真相を探っているところです。いずれの資格も、定期的に研修や試験を受けて日々の研鑽を続けるシステムになっているようです。

ソ連の崩壊後に国が大きく変革してから、優秀な人材は多く国外に流出し、現在も外国に勤めに出るひとばかりです。私達の配属先では、職員も利用者も、トルコ・ウイグル・韓国・ドンガン系などなど多民族が入り混じっています。看護師は圧倒的に女性ですが、医師は男性6:女性4割程で子育てしながらも働いています。白衣を着て院内を移動しているとパッと見では外国人だとは思われないので、それも善し悪しだなーと思っている今日この頃です。

長くなりました。この続きはまた今度…Жакшы тургула! (じゃくしゅとぅるぐら)お元気で!

第2回キルギス水谷①

第2回キルギス水谷②

 

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