木村PTによるウズベキスタンの福祉事情

Ассалому алайкум(アッサロームアライクム)こんにちは。ウズベキスタンから理学療法士の木村がお届けします。写真は幅の狭い病院のエレベーターです。

ウズベキスタンも多くの国と同じように、「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」という考え方はほとんどありません。健常者でも街を歩いていると時々危ない思いをするくらいバリアは沢山あります。

少しずつ道の整備はされていますが、マンホールに蓋がされていないこともありますし、凸凹道はまだまだ沢山あります。私も、ウズベキスタンの首都であるタシケントを、一度障害者と車椅子を押しながら歩かせてもらいましたが、平坦な歩道は少ないので車道を歩かなければいけないこともありますし、段差や坂道は多いし、本当に車椅子で移動するのは大変だということを実感しました。

病院や公共の施設でも問題は沢山あります。インフラ状況も安定していません。病院でも、停電、断水は頻繁に起きます。ストレッチャーや車いすで移動できるエレベーターもありますが、すべてのエレベーターがそうではありません。停電や故障により、エレベーターが使えないことも多々あり、患者達は息を切らしながら階段昇降をしています。エレベーターの扉には、「重症患者の為に」とは書いてあるものの、実際、重症患者は使用することが出来ません。

障害者が外に出て社会参加するには物理的にも制度的にも多くの課題があります。街で車椅子に乗っている方を見たことはほとんどありませんし、見かけても家族の方がとても苦労しながら介助しています。移動手段がなく、生活範囲がとても限られます。杖を使って何とか歩ける人達は、外出しているのを見かけますが、決して簡単に移動できる環境とは言えません。ただ、現地の人達は困っている人がいれば、見知らぬ人でも助けてくれます。

バスの乗り降りをする時、階段昇降をしなければいけない時、手すりがなくても、スロープがなくても、人の手で環境にある問題をクリアしていることもあります。もちろん、これには限界があり、十分ではありません。ですが、どんな環境、制度が出来たとしても、少しは「人の手」に頼ることのできる社会であってほしいと思います。

それでは今日はこの辺で。Хайр(ハイル)。

使用者が限られる活動先エレベーター

中心街からほんの少し離れると道もガタガタに。。。整備されつつある中心街の道

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