辰巳PTによるタンザニアの福祉事情紹介

Hamjambo?(ハムジャンボ?)皆さん調子はどうですか?タンザニアから理学療法士の辰巳がお届けいたします。

今回は、私の街の福祉事情ご紹介します。写真は当院敷地内の一角。病棟は未舗装の土地の上に不規則に並び、建屋は多くの患者さんは介助がなければ移動が困難な構造です。そして、この車イス。あれ?ホイール剥き出し?フットレスト(足置き)はどこに?と思いますが、当院のスタンダードな車イスです。当院はタンザニア中央部に位置するドドマ州の州立病院で、村の診療所では対応出来ない患者さんも訪れてくる基幹病院の一つです。しかし隊員の皆さんが派遣されている国と同様に福祉事情はツッコミ処ばかりです。病院の中でこの環境ですから、街中は未舗装道路が当たり前、段差どころか至る所に穴凹もあり、障害者だけでなく小さな子どもやお年寄りにも厳しい状態です。

しかし、現地の人々はこれらの物理的バリアに対して、人々の支え合いで乗り越えています。当院の患者さんのほとんどが大人数の家族の介助によって受診に訪れ、院内ではたまたまその場に居合わせた人が介助に手を貸す事も日常的に見られます。こういった周囲の人々の協力が「当たり前」である現状に、この国の優しい国民性を感じます。その反面、誰かの助けなくしては、外出どころか家屋内も満足に移動出来ない状況がまだまだ当たり前のタンザニアの障害者事情も目の当たりにし、生活に寄り添う療法士として、より良い社会作りへ働きかけを続ける必要性も感じずにはいられません。

一つの州を例に挙げましたが、タンザニア全土を見ても福祉を取り巻く環境は、設備・制度など課題は山ほどあります。しかし、国の主要都市であるダルエスサラームでは舗装道路で手漕ぎ式の車イスの方々を見かける機会も少なくなく、またイリンガという州には障害者の方々が従業員として活き活きと働く姿がみられる有名店も在り、ここタンザニアの人たちの障害者を取り巻く環境(特に精神的バリアの少なさ)には、我々も倣わねばならないと思わされる事があります。この協力し合う文化があれば、これからも発展し変化していくタンザニアで、たくさんの人に優しい街になっていくことが期待できます。私も活動を通し、より良い社会作りへ貢献出来ればと思います。

では、今回はこの辺で失礼致します。おやすみなさい。Usiku mwema.(ウシクムウェマ)。

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