中国佐藤PTによる協力隊の2年間の活動報告

大家好(ダージァハオ)!!皆さん、こんにちは!!私は2012年1月から2014年1月まで、中国の湖北省襄陽(じょうよう)市で理学療法士隊員として活動していました。

今日は、その2年間でどんな活動をしていたのか、簡単にご紹介したいと思います。

私の配属先は市内の中心病院(約1700床)に開設されて2年ほどのリハビリテーション科。主な対象疾患は、脳血管疾患、脊髄損傷、腰椎症、顔面神経麻痺等でした。

同僚の治療や、リハビリ室内・科内の環境、病院内のシステム等々を観察してみると、たくさんの問題が見えてきました。
治療はどの患者にも筋トレと力ずくのマッサージばかり、リハビリカルテはなし、治療に必要な物品や福祉用具の不足、衛生管理の意識・行動はほぼ皆無、他職種との連携もなし…。

何から手を付けるべきか迷いながら、試行錯誤を繰り返し、2年間で行ったことを大きく分けると、

①リハビリに関する専門知識、技術、理念の指導
②各種評価表の作成と導入
③リハビリ提供環境の整備

でした。

患者が入院し、情報収集→評価→考察→治療→評価→考察→治療→評価→…→退院準備、指導…という、日本では当然のように、誰もが、どこの病院でも普通に行っているこの流れを同僚のリハビリスタッフ達が少しでもスムーズに、かつ根拠をもとに行えるようになるように活動していきたいと思っていました。

冗談半分ではありますが、評価実習と臨床実習を同時に受けに来た学生(しかも最初の頃は中国語でのコミュニケーションにも大きな壁あり!!)を毎日指導しているような気分になることもありました。

環境整備に関しては、病院側の資金不足が問題となりJICAの現地業務費という補助制度や日系の福祉用具会社等のご支援をいただきながら、福祉用具や治療用物品を調達、細かい物品に関しては、手に入るものを材料に手作りの物を使ってもらっていました。

環境整備の問題の中でも衛生意識に関する壁は大きなものでした。“清潔”という状態に対する感覚が違ったのです。散らかっていても使えればいい、次使うときに簡単に片せばいい…。院内での喫煙、痰吐き、ゴミのポイ捨ては当然のように見受けられました。他人への影響、転倒のリスクなんて考えてもくれませんでした。

“感覚”を変えるというのは日本人同士だって難しいこと、やはり一番時間はかかりました。いろいろな策を考えましたが、やはりこれは能動的な行動を待つしかないと思い、とにかく私自身が自主的に行動し続けました。2年という時間をかけることにはなったものの、その間にできた同僚との信頼関係と、その信頼関係を持つ私がずっとし続けている行動に心折れてくれたのでしょうか?最終的には、同僚、患者、患者家族皆の行動が変わっていました!

山あり谷あり、本当に心も頭もフル回転の2年間でしたが、それでもあの配属先で頑張ってこられた一つの大きな理由は、中国人の明るさと親切さ、そしてこんな私でもその存在を必要としてくれた同僚と任地の皆さんがいたからです。

そして一番嬉しかったことは、帰国直前に2年間一緒に仕事をしてきた同僚が「君がきてから仕事がおもしろくなった」と言ってくれたことでした。まだまだやり切れなかったことはありましたが、あの配属先に行けてよかったと心から思うのと同時に、理学療法士という仕事に改めてやりがいと誇りを感じることができました。

さて、まだまだ話したいですが(笑)、この辺で。

再见(ザイジェン)!

特集中国佐藤①

このページの先頭へ