PNGで協力隊として2年間どんなことをしてきましたか?関根PT!

APINUN!(アピヌン!)こんにちは!パプアニューギニア(PNG)で2012年9月から理学療法士として活動しておりました、関根がお届けいたします。

 

今回のテーマは、2年間の活動報告ということで、私の活動の概要を紹介させていただきます。私の配属先は、ブーゲンビル自治州という、PNG最大のニューギニア島から東へ飛行機で1時間強の、人口20万程度の島嶼地域でした私は、その自治州唯一の、公立の総合病院(84床)で活動しました。

着任時はカウンターパートとなる理学療法士はおらず、理学療法科のスタッフは、1年半ほど私一人という状況でした。私は3代目でしたので、リハビリ室は整備されており、医師は、ある程度リハビリの業務について理解があったように思います。

 

活動当初は、水道のない生活、頻繁な停電、夜毎の喧騒など、活動以前の、生活での疲れを感じていました。それでも、住めば都という言葉通り、バケツ1杯の水での清拭にも、ご飯を炊いている最中の停電にも、酩酊者の怒鳴り声にも、次第に慣れていきました。

そのような中で私が行ったことは、入院・外来患者の治療、物品・自助具の補充や調整、退院後の患者のフォローアップ体制の確立、国内理学療法士の配置に向けた働きかけといった、シンプルなものでした。実際に国内の理学療法士が配置されてからは、国内理学療法士に対する臨床指導も行いました。

 

PNGは全体的に在院日数が短く、リハビリ施設もありません。多くの患者さんは、不十分な状態での退院を余儀なくされます。生活環境も、ラフな地面や、屋外も生活環境の一部であるコミュニティーでの生活など、障害を持つ方にとって、行動が容易なものとは言えません。しかし、日本よりも家族の構成単位が大きい(親戚も同様の地域に住み、兄弟も5~10人いたりする)ため、マンパワーは豊富です。

このような状況では、院内のいわゆる「治療」だけでは不十分で、入院中からの本人・家族への生活指導、自助具の入手と調整などが大切で、地域でのフォローアップも重要です。

そこで、入院中からの自主トレーニング指導や、地域のヘルスセンター(簡易的な保健所のような存在で、地域に点在しています。)への申し送りの書類作り、訪問可能な範囲ならば、訪問リハビリなども行いました。こういった視点や活動では、訪問看護ステーションでの経験が役立ったように思います。

 

カウンターパートの着任後は、臨床指導に力を入れました。語学力の不足で、コミュニケーションに苦労する場面も多く、お互いにストレスになることもありました。それでも苦労してお互いの意図や考えが理解できたときはうれしいものでした(その倍は言い合っていましたが)。

日本の理学療法の知識の伝達に関しては、他のPNG内の理学療法士ボランティアと協力し、英語で国内理学療法士に向けたハンドブックを作成しました。これは、(一応の)完成が任期の終了間際だったこともあり、一緒に臨床で生かすには不十分であったと、反省点もあります。

今後は、これが、新しいPNGの医療・保健分野の隊員の参考になって、発展し、PNGの多くの人々に何らかの利益となるよう、祈りたいと思います。

以上、元PNG隊員の、関根がお届けいたしました。

では、LUKIM YU GEN!(ルキム ユ ゲン:それではまた!)

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