QOLが高いことに気付いたスリランカ青年海外協力隊の2年間!

අායුබෝවන්(あーゆぼーわん) スリランカから作業療法士の中村がお届けいたします。

2年間この国で作業療法士として活動して思ったことは、スリランカ人のQOL(Quality of Life)が高いということです。活動の中でも普段の生活の中でもそう感じられる場面がよく見られました。

QOLが高いスリランカ人!?

脳性麻痺の子どもがいる家に訪問した時の話です。普段は活動先である特別支援幼稚園に通園してくる子なのですが、その子のお姉ちゃんも脳性麻痺というのです。通園してくる弟くんはまだ小さくてバイクで何とか抱えながら連れて来ることが可能ですが、お姉ちゃんは身体も大きくて連れてくる手段がありません。家はボコボコ道の続くバスも通らないような場所にあり、日本のように通園バスもなければタクシーを使うお金の余裕もありません。初めて家を訪問したときお母さんは「家は遠いし家は立派じゃないけどごめんなさいね。」と言いました。案内され家に着いたとき普通のソファーに姿勢の崩れた状態でお姉ちゃんが座っていました。脊柱はすでに変形しており関節拘縮している部分もあり、移乗するのにもかなりの介助が必要な印象を受けました。

核家族が少ないスリランカ人

身体評価をしていると、知らない女の人たちが5,6人ほど次々と入ってきて私の行動を観察していました。お母さんに評価に必要な質問をしているとその人たちが代わりに次々と答えていきました。その人たちは、兄弟姉妹ではなく近所の人で、その子の様子を毎日のように見にきて話したりご飯を食べたり一緒に時間を過ごしているそうです。私はお母さんにはもちろん、その人たちにも座位のポジショニング方法や姿勢のアドバイスなどをしました。スリランカの生活スタイルとして核家族は少ないです。一つの家に親や兄弟家族が一緒に住み、また近所付き合いも濃いです。そのため困っている人がいればみんなそれを知っているし助け合います。スリランカ人は「日本はお金持ちで環境も整っているから障がいのある子たちも幸せだろうね。」と言いますが、本当にそうなのだろうかと疑問に思うことがあります。私からみたら、一緒に話して、一緒にご飯を食べて、素敵な笑顔いっぱいで一緒に時間を過ごす人がたくさん身近にいるスリランカの環境のほうが幸せなのではないかと思います。

QOLが向上した協力隊の2年間

普段の生活では、訪問者が多いためか土日は庭弄りや家の修理、掃除などを行います。道具がなければそこらへんにある材料から道具を作るところからです。女性は朝からご飯作り、掃除、洗濯に追われます。その間にも訪問者は必ずくるのでお菓子や紅茶を差し上げ、ご飯のおもてなしはごく普通です。誰かと一緒に過ごす時間が当たり前でそこには必ず笑顔がみられ幸せだな〜って感じます。QOLレベルは国同士、人間同士で比べることはできますが、どちらが良いとか悪いとか決める権利はないと思います。ただ私自身はこの2年間スリランカで生きてスリランカ人、スリランカという国から生活の知恵、幸せな時間をたくさん頂きQOLが上がったと感じています。この貴重な経験をさせて頂いたことに感謝をするとともに、帰国してから今後の人生をゆっくりと歩んでいきたいと思います。

අායුබෝවන්(あーゆぼーわん)!

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