モンゴル小泉PTによる2年間の活動報告

Сайн байна уу?(サインバイノー?) こんにちは。先日までモンゴルで活動していた理学療法士の小泉 がお届けいたします。

現在は帰国し日本で生活を送っております。協力隊のお話や、途上国での活動について興味のある方はリハレポを通して気軽にご連絡下さい。

今回の記事ではこの2年間の活動を振り返ってみたいと思います。具体的に私がどのような事をしてきたのか?ご説明させて頂きます。

私に課せられた課題は、モンゴルのとある中核病院のリハビリテーション科の強化でした。国立第三病院という名称で、国立病院で数少ない、脳血管障害、心臓病の専門的治療が受けられる病院です。

赴任して感じた問題点はシンプルでした。

それは、【本当に治療を必要としている方に、適切な量、内容の治療が提供されていない】ということでした。

原因はいろいろ考えられたのですが、主に専門性の不足、物品の不足、マネジメントの不足といった3点が挙げられました。

同僚は以前にも紹介させて頂いた理学療法士で、彼女等にこれら3点のことを指導する中でリハビリテーション科の強化を図ってきました。

しかしその中でも私が最も重視したことはマネジメントです。なぜマネジメントなのか?と言うと、どんなに素晴らしい治療法があっても、マネジメントができていないと、多くの方がその治療にアクセスできないという現実をモンゴルで目の当たりにしたからです。

一日の業務時間の配分は?患者の記録は?患者のデータ管理は?どのようにミーティングを行うか?どのように他科の医師と関わるか?どのように物品を管理するか?

そしてどのように日々の業務を改善していくか?

と、様々な課題がありました。

現場主義の2年間の指導で、私は【客観性】、【具体性】、【理論からの実践】、常にこの3つを同僚に求めてきました。漫然とやるのではなく、客観的な指標をもとに、具体的なプランをたてて、理論にもとづき実践するということ。

そのためにはまず客観的かつ具体的な指標が必要で、日々の患者記録のマネジメントを徹底し、様々な調査・研究を行いました。この2年間で同僚と6つの調査・研究を行い、国内の研究会や学会などで発表を行ってきました。

この調査・研究を理論ベースに様々なことが改善、実践がされてきましたが、特に早期リハビリテーションシステムが強化されたことが明らかになりました。

今では私がいなくても同僚自らマネジメントをし、日々業務を改善できるようになっています。そして2年前よりも、リハビリテーションを必要としている方々に対して、適切な量、内容の治療を提供できるようになりました。

もちろん課題はまだまだ山積みですが、一定の変化を経験できたことは良かった点でした。そして現場の大きな変化を経験できたのは、派遣されたタイミングが良かったという点に尽きます。

リハビリテーションのニーズがモンゴル国内で高まっている中、WHOのプロジェクトなども入る国の中核病院に、理学療法士の一期生が入職するタイミングで私もほぼ同時に派遣されました。このような状況では一緒に新たなシステムを否応なしでも作らざる負えない環境でした。

よく2年間はあっという間という話を聞いていましたが、私としては長かったような短かったような、どちらとも言えないという感想です。現場レベルでは非常に変化のある2年で長く感じましたが、何か大きい事を変化させるには短い期間のように思えます。

1年目でモンゴルの事が何となくわかり、2年目でやっぱりと思ったところで帰国になりました。何かを始めるなら今からなのかもしれません。

それではこの辺で。2年間貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。

Хоёр жилийн хугацаанд баярлалаа !

特集モンゴル小泉

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