段ボールを使って車椅子用のテーブルを作ってみた!

途上国には必要な道具が揃っていないことなど日常茶飯事。協力隊員は現地で様々な工夫をして必要なものを作り出します。エルサルバトルの芳野さんは段ボールを有効活用しています。

¡¡Hola!! ¿Que honda?(オラ!!ケオンダ?) 調子どう?

エルサルバドルから理学療法士の芳野がお届けいたします。

充実している配属先

日本では当たり前のようにある福祉用具でも、現地ではなかなか手に入らないことがあります。私の配属先は、隣接する工場に義肢装具士が5人在中していたり、車椅子を無償で提供していたりと環境は比較的充実しています。

しかし不十分な部分も

ただ、装具の処方から受け渡しまでに1年間かかったり、車椅子のタイヤがすり減って、ブレーキがかからず、フットレストがない車椅子を使用している人も多く見受けられます。「アレが無い、コレが無い」と言っても始まらないし、もちろんお金もかけられない。

自分で作ってみた

そんな時は、手作りするのが一番。

段ボールは万能です!!

膝装具、車椅子のカットアウトテーブル、フラットバーなど何にでも変化します。

車椅子用テーブル

もちろん質は落ちますが、無いよりはあった方がまし。治療のバリエーションが広がり、同僚の中には「コレ使わせて」と言ってくる人も居ます。

他に、同僚達は患者さんへ自主トレーニングを指導する際に

「靴下の中に砂を入れて重錘の代わりになるよ」とか

「シーツを丸めてロールにすれば良いよ」

などアドバイスをしています。

患者さんの中には、木を自分で切って松葉杖や平行棒を作る人も居ます。

物がないことを良い訳にするのは簡単ですが、物がない中でどのように工夫すれば良いのかを考えるのが、途上国でのリハビリをする上での醍醐味だと感じています。想像力・発想力を鍛えるにはもってこいです。

それではこの辺で。¡¡Nos vemos!!(ノスベモス)ではまた。

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