アフリカで理学療法!タンザニアの州立病院のリハビリ室はどんな所?

アフリカでリハビリの啓発にあたる青年海外協力隊。タンザニアに派遣された理学療法士の配属先はどのような所でしょうか?

Mambo? (マンボ?) Habari  gani? (ハバリガニ?)

こんにちは。タンザニアから理学療法士の辰巳がお届けいたします。

タンザニア第一回の記事は、私の配属先である理学療法科を紹介します。私の配属先はタンザニアの『首都』ドドマ(※法律上の首都であり、国の中枢機関の大半はダルエスサラームにある為、ドドマはいわゆる地方です)にあるドドマ州立病院というところです。

ここ州病院では整形外科疾患や脳血管障害を中心に、産科施設やHIV、結核検査、眼科、歯科、技師装具制作施設などの機能を持った総合病院です。

リハ室外観

リハビリの対象患者は、脳卒中患者や高エネルギー外傷、頚椎/腰痛症が中心となります。写真は私の所属するリハビリ科の部屋です。二部屋に別れております。Bicycle ergometer:2台(稼働中も整備不良)、腰椎・頸椎牽引機(故障中)、Tilt table:2台(内1台は故障)、肋木、Pulley:2つ、電気治療機器(JICA携行機材)、Bed:4脚、重錘:3kg1つ 2kg2つ、平行棒:1つ、姿勢矯正鏡:1つ、昇降階段:1つ、mattress:2枚と、備品を挙げると豊富に感じられそうですが、大半が整備不良や故障したままです。現在可動中の備品も充分に整備されているとは言い難く、全く問題のない備品はないと言える状況です。諸外国からの支援機材を期待するだけでなく、何とか日々の整備や点検、修理という継続性のあるものに出来ないかと、自分の無い知恵を絞り取り組んでいます。

リハ室

毎日の取り組みは、患者診療が主体です。画像検査をはじめとした検査機器の物質的不足だけでなく、検査や手術自体の技術もまだまだ充分とは言い難い状況下であり、患者診療を通してタンザニアの医療における課題を垣間みています。そのため、金銭面でも技術面でも、より水準の高い医療機関にかかる事が出来ずにいる患者が多いように思えます。そういった行き場の無い状況で、現地の医師では対応が困難な症例のフォロー先として理学療法科にオーダーが来るケースも少なく無い為、問診と身体所見から総合診療的な役割を担っている現状です。診療業務を通して、出来る限りのリスク管理として、他科または他院の紹介、自己管理方法の指導、運動療法を行っています。

治療風景

タンザニアの理学療法は、機能訓練という要素が強く、スタッフだけでなく患者も生活と障害の関係への意識が乏しい様子です。ただツラいトレーニングを繰り返すのではなく、身体に負荷をかける機能訓練だからこそ、楽しく継続して出来るように、毎日患者さんを一回は笑わせる事を自分の課題として、活動をしています。

 

活動の具体的な取り組みについても記載したい所ですが、字数制限を大幅にオーバーしておりますので、これはまた別の機会にご紹介させて頂きます。

それでは今日はこの辺で。さようなら。Kwa heri!(クワ ヘリ!)

リハ室2

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