ドイツ国際平和村で働く作業療法士!勝田OT
協力隊以外でも海外でご活躍されている療法士はいらっしゃいます。今日はドイツ国際平和村から作業療法士の勝田さんにお届けして頂きます。
Guten Tag.(こんにちは) ドイツより、ドイツ国際平和村(Friedensdorf International) 作業療法士勝田がお届けいたします。
過去も現在も、青年海外協力隊員ではないのですが、ご縁あってレポートさせていただきます。
まずは、私の職場であるドイツ国際平和村に関して…
1967年に設立した人道援助団体であり、現在は
1〉子どもたちへの医療援助
2〉現地のプロジェクト活動
3)平和活動
を中心に活動しています。
詳細は以下になります。
1〉子どもたちの医療援助:母国で治療を受けることができない重症や重病の子どもたちの治療をヨーロッパで行っています。(子どもたちの母国は、2014年8月現在アンゴラ、ガンビア、ナイジェリア、アフガニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、グルジア、キルギスの8か国である。)
2〉現地のプロジェクト活動:現地の医療状況の向上を目指し活動しています。
3〉 平和活動:ドイツ国内にて平和教育を行っています。
子どもたちの医療援助の活動により、3カ月に1回、援助飛行にて子どもたちは治療を受けるためにドイツへやって来ます。治療はドイツおよび近隣諸国の協力病院にて受けます。ドイツ滞在中の子どもたちは、病院もしくはドイツ国際平和村の施設で生活しています。私の仕事は施設滞在中の子どもたちのリハビリを行うことであります。
最も多い疾患は、慢性骨髄炎、次いで火傷、内科疾患、先天性疾患などが挙げられます。年齢は約2歳~13歳で、子どもたちとのコミュニケーションは、基本的にはドイツ語で行います。(渡独直後の子どもで、ドイツ語を話せない場合には、以前から滞在している子どもが通訳を行ってくれる。3カ月もすれば、子どもたちのドイツ語の方が、私の拙いドイツ語よりよほど上手くなっている。)
ドイツには約250人の子どもが滞在しており、施設内には150人前後が滞在しています。日本の病院であれば、すべての子どもがリハビリの対象であると思われる。
しかし、リハビリの職員が私一人であるため、すべての子どもにリハビリを行うわけにはいきません。現在対象としている子どもは約100名で一日に40名を目安に実施しています。多くの子どもたちはリハビリに意欲的であります。私の休みの翌日には、ほぼすべての子どもが「昨日はリハビリをしていないから、今日はリハビリあるよね?」と質問してくる。『家族が待つ母国へ、よりよい状態で帰りたい。』その思いがひしひしと伝わってきます。小中学生くらいの子どもたちが、家族と離れ必死に闘っています。その強さには驚くと同時に尊敬します。そのそばで仕事させてもらえることで、いつもエネルギーと優しさを貰えます。ここで働き始めてますますリハビリの仕事が好きになりました。そんな子どもたちにはいつも感謝していますし、出会えてよかったと思います。
しかし、望まずにいられません。この子どもたちが、家族と離れることなく、母国で治療をそしてリハビリを受けることが可能になる日が来ることを。
ドイツ国際平和村では活動に協力してくださる方を求めております。
関心を抱いてくださった方はぜひ、HP(日本語あり)をご参照ください。
HP https://www.friedensdorf.de/Welcome-102.html