ドイツ国際平和村の一日!勝田作業療法士!
Guten Tag.(こんにちは) ドイツより、ドイツ国際平和村(Friedensdorf International) 作業療法士 勝田がお届けいたします。
ご縁があり以前に一度、投稿させていただきました。ドイツ国際平和村(以下、平和村)に関しては以前の記事もしくはHP(http:/japan.friedensdorf.de)を参考にしていただければ幸いです。
今回は、実際に平和村で作業療法士として、通常の一日の流れを例えにしてどのように仕事をしているかをお伝えしたいと思います。
一日の流れ
8:00 リハビリ室の準備、カルテの確認
8:30 申し送り
9:00 午前のリハビリ
11:30 配薬、リハビリ室の掃除
12:30 休憩
13:00 午後のリハビリ
16:30 カルテ記載 リハビリ室の掃除
17:00 終了
午前、午後のリハビリの時間に、4~5人の子ども一つのグループとして行う。一人の子どもに対してリハビリを行っている間、他の子どもたちは自主練を行っている。男の子のグループも、女の子のグループも、大きな子(12~13歳)のグループも、小さな子のグループ(6~8歳)も、目を離すとおしゃべりが始まる。それだけならいいが、言い合い、喧嘩になることもしばしばである。その度に、仲裁にはいったり「お・し・ず・か・に!」と注意したりと大忙しである。それでも実は、決められている自主練習のメニューは、ほとんどの子どもが各自行っているので、ありがたい。また、間違ったやり方で行っている子がいると、他の子どもが注意してくれるので、そのことでも助かっている。2014年9月現在、リハビリを行うスタッフは私しかいないが、子どもたちがわたしの患者様であり、同僚である。
リハビリの時間といっても、リハビリ室にこもって、ずっとリハビリを行っているわけではない。少しリハビリ室から出れば、「杖が折れたから、他の杖を頂戴。」「こけた。痛いよう。」「包帯が外れてきた。」などなど、いろんな訴えがやってくる。本人は訴えていなくても、遊びに夢中でお漏らししている子にも遭遇する。その時々に対応しつつ、その日の目標(リハビリ)を実行する。
正直、予定通りに物事が進む日なんてほぼない。もちろんイライラする日もある。私が忙しそうに走りまわったり、いらだった表情をしていると、子どもたちは敏感だ。すぐに、声をかけてくれる。「どうしたの?」「大丈夫?」と。私は、(冗談も込め)正直に答える。「忙しい。」「大丈夫じゃないよ。」と。すると返事は決まってこうだ。「手伝おうか??」そこで心がほぐれる。忙しさや、するべきことは変わらなくても、心が軽くなる。そして、頑張れる。
平和村で働きだして3年目。どんどん楽しくなっている。「リハビリをしたい」「良くなりたい」という子どもの強い想いに対し、応えきれていないと思い、悩み凹むこともある。今よりも良くなるように、進んでいきたいと思う。