モザンビークで病院実習指導に奮闘する理学療法士!
Olá、Como está?(オラ、コモエスタ?)こんにちは、モザンビークから理学療法士の久長がお届けします。
どんな所へ派遣されたの?
私は都内の民間病院に6年間勤務したのち2016年7月から青年海外協力隊の理学療法士として、南部アフリカ大陸に位置しているモザンビーク共和国に派遣されています。
派遣先はナンプラ医療従事者養成学校という学校で理学療法学科の実技・実習指導を主に担当しています。任地のナンプラ市はモザンビークの北部に位置しており人口約50万人と第2の都市です。
配属先の医療従事者学校(写真①)は理学療法士の他に看護師・薬剤師・臨床検査技師・栄養士などのメディカルスタッフを養成する学校で職員100名以上、生徒数500名以上在籍しています。
理学療法学科の生徒数は1クラス30名で男女比は8:2で男性が多くなっています。私はこの学校で理学療法士の同僚と一緒に活動しています。
主に病院の実習指導を行うのですが、実習期間以外では1コマ90分の実技の授業を週1〜3日担当しています。実技の内容としては「筋触察」を行っています(写真②)。
まだまだ語学力が不足している為、同僚と一緒に協力しながら授業を進めています。授業中に学生達が積極的に質問するため、どんな質問をしているのか、理解するまでに時間がかかります。
しかし、自分の説明を理解してくれたと分かった時がやりがいを感じる瞬間です。
実習指導する病院は?
配属先の学校から歩いて5分圏内に公立病院があります(写真③)。
この病院では整形外科疾患や脳血管障害を中心に、産科施設やHIV、結核検査、眼科、歯科、技師装具制作施設などの機能を持った総合病院です。
この総合病院と学校が提携し臨床実習を行っています。市で一番大きい病院であるため多くの診療科があり、医療設備も整っています。
しかし、創部が露出した状態でリハビリを行ったり、車椅子を使わず家族が抱えて連れて来たりと多くの問題点もあります。
現在の活動は?
現在、公立病院で学生達への実習指導を行っています(④)。
評価実習の場合で話しますと1 クラス30名を4つのグループに分け、整形外科・脳神経外科・呼吸器科・心臓外科それぞれの科で実習を行います。
1つの科が終わるごとにレポートを提出し、そのレポートを元に実習指導者から判定をもらいます(⑤)。
そして、合格すれば別の科でまた2週間の実習を行います。評価実習でこれだけ多くの科を実習できるのは素晴らしい環境だと感じました。
しかし、学生数に対して指導者が少ないため十分な教育システム環境が整っているとは言えない状態です。
活動の具体的な取り組みについても記載したい所ですが、これはまた別の機会にご紹介させて頂きます。
それではまた。Até a próxima(アテ ア プロシマ)
執筆者:平成28年度1次隊 久長竜太 モザンビーク共和国 ナンプラ州ナンプラ市 私は都内の民間病院に6年間勤務したのち2016年7月から青年海外協力隊の理学療法士として、南部アフリカ大陸に位置しているモザンビーク共和国に派遣。 |