青年海外協力隊のネパールデイケアーでの活動!中塚作業療法士

みなさん、नमस्ते~!(ナマステ:こんにちは)。本日は、ネパール連邦民主共和国より、作業療法士の中塚直希がお届けいたします。

ネパールのデイケアー

今回は私の配属先と活動地についてご紹介させていただきます。私の配属先はバクタプール・CBRO(Community Based Rehabilitation Organization)という事務所で、その管轄のデイケア―センターが主な活動地となっています。バクタプールという地は、首都カトマンズから近く、ネワール族という民族の昔ながらの街です。この街では、ネパール語と民族語のネワール語で会話され、言葉の壁を感じるときが多々あります。

私の活動地であるデイケア―には脳性麻痺、精神発達遅滞、自閉症、ダウンシンドロームなどの障がいをもった子供たちが半日過ごすために家から通ってきます。そのデイケア―にはセンター長を始め、教師2人、介護士2人が常駐しています。ただ、教員免許をもっているスタッフはセンター長のみ。ネパールでは免許なくても勤務することができるため、スタッフの知識不足は否めません。その知識不足を経験でカバーしている彼らに、私はいつも感服させられています。

1週間のうち4日をこのデイケア―、1日を同じ管轄の別のデイケア―で活動しています。さらに夕方に週1回の訪問リハビリを2件、土曜日はデスクワーク、ミーティング、研修会などの予備日となっています。

私でJICAボランティア4代目であり、以前には養護教諭、理学療法士の先輩隊員方が活動されていたこともあり、現地スタッフは障がいや疾患について理解をしてくれています。また現地スタッフが日々の活動レポート、リハビリ計画作成などを行えているのは、先輩隊員方の活動の賜物と感じています。とはいえ、時折、リハビリ目的が方法となり、リハビリの方法を教材の方法に当てはめたりと、目に付くところはまだ多くあります。

ICFモデルの紹介を実践

そこで、エクササイズの技術よりもリハビリ計画の技術に焦点を絞り、計画力に幅を持たせるためにICFモデルの紹介をすることにしました。また、作業療法士として、ADLの問題点に対してのアプローチを指導することも求められています。子供たち一人ひとり違う生活様式、民族文化に合わせてスタッフとともに試行錯誤することは自分にとってとても充実した時間となっています。

ネパールでは理学療法が病院でのメインのセラピーであり、作業療法の周知はほとんどされていません。配属先がNGOのデイケア―での作業療法の先駆けになると思うと、やる気が湧いてきます。

詳細はまた後日紹介させていただきます。では、フェリベト~ン(また会いましょう)!

授業風景 自閉症児の休憩室

教室 (1) トイレットルーム

 

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