中国吉田OTが感じた異国でのコミュニケーション事情
中国に来てみると、初めは人と人の実質的な『距離』の近さに驚きます。
国土も大きいが人口数世界第一の中国。だからこそか、近い。とにかく近いです。話していると最終的に身を摺り寄せてきます。
友人とのスキンシップを好む私でさえ少し引いてしまうくらいのこの近さは、そのまま『心の距離間』であるのだと思います。
つまり中国人は基本とってもフレンドリー。知らない人同士仲良くおしゃべりなんて日常茶飯事なのです。中国はこの距離感に慣れることから始まり、自分から身を摺り寄せていけるくらいになれれば、既に中国コミュニケーション上級者ではないでしょうか。
そんな中国の人たちは、音楽が大好きだ。中国古来の楽器を使った音楽から、いまどきの音楽までいい曲がたくさんあります。実は皆カラオケが大好きで、『飲み会後にカラオケ』というこの方式は日本と共通です。その席で中国語の歌を歌うと、それはもう皆とっても喜びます。友人同士の関係もとても大切にする中国の人たち。
彼らと『友人』を題材にした歌を一曲でも歌えるようになれば、中国語レベルも上がり、心の距離も更にグッと近づくだろう。やはりこの国でも飲みにケーション・歌いケーションは健在です。
中国ではFaceBookは一般的に使えないというのをご存知でしょうか?インターネット規制のあるこの国では、SNSは国独自のQQというものを使って皆コミュニケーションを図っています。We Chatも現在多くの人たちが使い始めていますが、それでもQQまでのアカウント数には及ばないです。人口の多い中国でのインターネット情報の影響力はとても強力です。直接的なコミュニケーションだけでなく、SNSを利用してチャットや情報交換をするのも中国では重要なコミュニケーションと言えます。
最後に、どの国にもその国で使われる言葉があり、特徴があります。私は今回あえて言語以外のコミュニケーションを紹介しましたが、それは言葉よりもその人自身・その国の文化や国民性をリスペクトし、コミュニケーションをとりたいという気持ちを大切にすれば後から言語は身についてくると思うからです。もちろん私自身、今後も中国語の勉強に励みつつ、その気持ちをいつまでも持ち続けたいと思います。