リハレポ161号 途上国へ来る前に勉強しておけば良かったことは? マレーシア川崎OT

Selamat pagi!!(こんにちは!!)本日はマレーシアからOTの川崎がお届けします。

まず簡単に自己紹介を。現在マレーシアはイポーという地方都市で、マレー人が運営する身体障害者向けのリハビリテーションセンター(NGO)に所属しています。私のOTとしての経験値はというと、ほとんど身体障害の領域しか診たことがなく、日本では主に回復期病院にいました。今年で5年目のまだまだ駆け出しOTです。

今回のテーマは「途上国に来る前に勉強しておけばよかったこと」ということで、まぁ考え出したら止めどなく湧いて出てくるのですが(笑)その中でも特にこれだけは、と感じていることを紹介します。

こっちに来て衝撃だったことは、“専門領域”的な考え方が希薄だったことです。どういう事かというと、“身障領域”や“発達領域”などの区分がないので、患者の多様性が凄まじいのです。現在私は、0歳時のCPから、学童期の自閉症やダウン症、知的発達障害、交通外傷による脊損、代謝性の四肢切断、片麻痺、認知症、一部精神疾患などなど、とにかく障害の区分なくありとあらゆる疾患を診ています。言葉の壁がどうとかいうよりも、まず自分のOTとしての実力が問われる日々が続いています。なので“途上国に来る前に勉強しておけばよかった”というよりも、“学生時代からちゃんと全ての分野を大切にしておくべきだった”と少し悔やんでいます。

それから、鉄板ですが英語力を身につけることではないかと思います。私の職場は仕事上の会話や、カルテの記載等は現地語ではなく全て英語です。これはマレー語という現地語の性質にもよると思うのですが、そもそもマレー語では専門的な医療英単語をマレー語に変換することなく、その英単語のまま使用します。マレーシア以外にも該当することだとは思うのですが、医療などの専門性の高い領域では、もはや英語がスタンダードなのだなーと日々感じます。

あと個人的にですが、聞かれたら答えづらい質問を想定して、答える練習をしておくことですかね。マレーシア人は日本が大好きです。憧れの眼差しを誰もが向けています。それ故に質問内容もなかなかに鋭い所をつきます。「なぜ日本の首相はすぐいれかわるのか?」や「アベノミクスの経済効果は国内ではどのように実感するか?」、「舞妓さんになるまではどんな修行が必要なのか?」、「日本がマレーシアを占領していた時代のことを知っているか?」などです。どれもこれも日本語でも答えづらいようなことをマレー語もしくは英語で説明しなければなりません。日本にいる間に日本のことをしっかり学んでおけばよかった、と今更ですが反省しております。

 

とは言いましても、現地に入らなければ気付かないことばかり。あれこれ準備しなかったことを後悔するよりも、今出来ることに前向きに取り組むことが協力隊としての姿勢かなと思っています。

 

皆様のおじゃまにならぬよう、今日はこの辺で・・・。

Jumpa lagi!!!!!(また会える日まで〜!!)

161マレーシア川崎さん 161マレーシア川崎さん②

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