リハレポ166号 途上国へ来る前に勉強しておけば良かったことは? キルギス野口OT 

Кандайсыз?(カンダイスゥズ?)お元気ですか?キルギスから作業療法士の野口がお届けします。

リハビリテーションの概念が無く、日本のような“理学療法”“言語療法”“作業療法”が存在しない。何を必要とされるわけでもない。しかし、動かなければ指摘を受ける。

このような状況で、いつも感じていることは“治療のバリエーションの少なさ”である。

ん?

日本でも同じことを考えていたなぁ。。。

患者が抱える“問題”を追求し、より効果的な、より活動的な治療を展開する。これがセラピストの本質であると私は考えている。どれだけ素晴らしい設備があっても、どれだけ素晴らしい知識があっても、この思いは日本に限らず、世界中のセラピストが思うことなのではないだろうか?

そうなると、どの状況下であれ、治療の根底である“評価”が重要になり、さまざまな視点から考えることのできる“医学をベースにした柔軟な思考”が必要であると思われる。

では、“途上国に来る前に勉強しておけば良かったことは?”となると…

さまざまな現象から起こる患者の問題を、さまざまな視点から評価できるだけの“知識”。問題に直面した時に「どうして、そのようになっているのか?」と深く考えることのできる“探求心”。これら二つを日本の日頃の臨床の時からもっと意識して治療に取り組むべきであったと感じている。

冒頭で述べた「治療のバリエーションの少なさを感じている」は、これらの部分から始まっているのである。

日本でも考えていたこと…途上国という、リハビリテーションの概念が無い場所に来て、今一度、私が思う“セラピストの本質”を考えさせてもらえた。セラピストであれば、常に考えていなければならないことを、途上国に来て…しかも最も重要であると言っても過言ではないことを学べた。

ん?

日本よりも途上国に来てからの方が深く考えているなぁ。。。

本当は“途上国に来る前に”ではなく“途上国に行くために”なのかもしれませんね。

それでは今日はこの辺りで。Саламатта калыңыз!(サラマッターカルングズ!)さよなら!

166キルギス野口 166キルギス野口②

このページの先頭へ