リハレポ特集43号 海外経験をどう生かすか? ニカラグア田中OT

ごきげんよう!平成23年度1次隊、作業療法士としてニカラグアへ派遣されていた田中紗和子です。今回は、私が帰国後から続けている被災地支援活動“心も体もほっかほかだ~プロジェクト”についてご紹介させて頂きます。

東日本大震災は、私達の隊次の訓練が始まる直前に起こりました。二本松訓練所が避難所になり訓練所が急きょ変更になる候補生がいたり、訓練中に募金活動を行う候補生がいたり、訓練後も被災地支援ツアーが組まれたりした隊次です。

帰国後、JOCVリハビリテーションネットワークの有志を中心に、震災後直後から現在まで続いているこの活動へ参加しています。現在は、第2・4日曜日の月2回、3~4名で福島県二本松市にある2ヶ所の仮設住宅でマッサージと手工芸を行っています。

帰国後、仮設住宅のおばちゃん達の言葉が分からず「日本にいるはずなのに、まだ言葉が分からないなんておかしいな~」なんて感じながら活動へ参加し始めました。

活動の魅力は、なんと言っても個性豊かでとっても逞しく温かいおばちゃん達や、こちらもとっても個性豊かでパワフルなリハネットの方々との交流ですが、私にとっては協力隊での経験を活かすことの出来る場所にもなっています。

協力隊として意気揚揚とニカラグアへ行った当初、配属先の障害児支援施設はほとんど機能しておらず、仕事がありませんでした。そこで、半ば暇つぶしとして、施設にあったビーズ手芸を同僚に習い始めました。任期が終わってみれば、ほぼうまくいかず毎日泣き暮らした協力隊活動の中で、ビーズ手芸を通じて「みんなが来たら楽しいと思ってもらえる施設を作ろう!」とした活動が一番手応えを感じることのできた活動となっています。二本松の活動では、仮設住宅の方々とこのビーズ手芸をさせて頂く機会があります。ニカラグアで行った思い入れのある活動を帰国後も生かすことができ、感慨一入です。

最近は、仮設住宅から復興住宅などへ移られる方々も見られるようになっています。一方で、やっと仮設住宅での生活に慣れ人付き合いもできてきたのに、再び新しい土地へ移ることへの不安を抱える方々や、まだまだ今後の見通しがつかない方々もたくさんいます。そんな中、よそ者の私達を温かく素敵な笑顔で迎えてくれる福島のおばちゃん達にいつも元気をもらっています。

また、すぐに打ち解け、その場に馴染み、しっかりとした計画や準備が無くても何だかんだ楽しんで活動してしまうリハネットの方々との活動は、日本に居ながら協力隊を感じてしまう、私にとっては無くてはならない活動になっています。

今後も、活動を通じて仮設の方々と楽しい時間を過ごすことが出来るよう福島へ足を運び続けたいと思っています。

この活動は協力隊OVが中心ですが、どなたでも参加できますので、興味のある方は是非ご連絡をお待ちしています!

心も体もほっかほかだ~プロジェクトはこちらから!
https://www.facebook.com/KKHjocvrehanet?fref=ts特42帰国田中② 特42帰国田中

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