リハレポ167号 途上国へ来る前に勉強しておけば良かったことは? スリランカ岡原OT

සුබ දවසක් වේවා!(スバ ダワサック ウェーワ!)こんにちは。スリランカから理学療法士の岡原がお届けいたします。

いろいろなことを勉強してくればよかったと思うのですが、私が感じているのは文化のことで特に宗教のことです。

ここスリランカは多民族国家。仏教、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教と多くの宗教が存在します。中でも仏教は全体の7割を占めており、次にヒンドゥー教で2割程度、キリスト教、イスラム教が1割程度となっています。私の任地でもほとんどの人が仏教徒です。日本とスリランカは歴史的にも深い関わりがあり多くのスリランカ人は日本に対して親近感を持ってくれています。なのでスリランカの人々は日本についてよく知っていて、宗教のことでも「日本は仏教だよね」とよく会話の中に話が登場し、そのことですぐに仲間になれたり、仕事上助けてくれるようになったりします。

宗教が生活に密着しており、冠婚葬祭の行事を大切にするスリランカの文化。よく知らない人のお葬式にも呼ばれたりします。そこでいつも私が困るのは「日本では葬式はどのようにするの?」「お坊さんは来るの?」「どのような話をするの?」「お経はどんな感じなの?」とあらゆる質問を受けます。宗教関係の現地語(シンハラ語)はほんとに理解できず困りました。日本にいたときはあまり宗教に関心がなく、お寺にも正月に行くぐらいの私。お葬式に行く機会もそれほどなくはっきりと答えられないことがほとんどでした。このままではいけないと思い、とりあえず宗教関係の本を読んで勉強しましました。手塚治氏が描いた「ブッダ」というまんがも読みました。何となくでも仏陀の生い立ちを理解すると、難しいシンハラ語を言われても「ああこのこと言ってるんじゃないかな」など大体の予想を立てることができ、全く知らない時よりも話についていくことができてきました。

スリランカでは休日に特別な仏教のクラスがありしっかりと仏教について学びます。仏陀の足跡、教え等々、お寺に行くと仏陀の物語が絵になって書かれています。またスリランカでは毎月満月の日をポヤデーといい、仏教色の強い聖なる日で殺生、食肉、飲酒を全土的に禁止されます。人々は全身白い服をまとってお寺に行き、仏陀の悟りを表すオイルランプを焚き、花や祈りを捧げます。スリランカで信仰されている仏教は上座部仏教と言って、仏教誕生からの教えがそのまま残っている仏教で、一方日本で信仰されている仏教はいろいろ宗派はあると思いますが多くは大乗仏教といって、中国などを経て伝えられていく中で仏教本来の教えが各国の文化と触れる中で変わっていきながら伝えられた仏教を信仰しているといえます。スリランカに来る前はこのようなことも全く知りませんでした。私もスリランカに来て生活に深くかかわっている仏教に触れることによって仏教に対して関心を持つようになりました。仏教の元の教えが残っているスリランカにいるのでもっともっと生活に触れ、残りの任期の間に勉強していこうと思っています。

それでは今日はこの辺で。බුදු සරණයි(ブドゥ サラナイ)

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