渡邉PTによる中国福祉事情紹介

你好(にーはお)こんにちは。中国から理学療法士の渡辺泰弘がお届けいたします。写真は中国の公共トイレです。

今回は中国の福祉事情についてご紹介します。現在は中国の河北省唐山市にある开滦唐家庄医院(カイルアン唐家庄病院)で活動しています。

さて、中国が障害者にとって住みやすい街かというと決して住みやすい街とは言えないと思います。1991年に障害者の基本的な権利を保護する目的で『都市道路と建物の設計ガイドライン』を実行し、バリアフリー化を進めていくと述べられていますが、実行されたのは大都市(北京・上海等)だけです。しかも大都市に至ってもバリアフリー化の現状は好ましくない状況です。2002年に北京市内の障害者の外出に関するアンケートが実施されました。結果を見ると外出が少ない理由として50.0%の方が公共建物でバリアフリー化されていないと答えています。小都市・農村ではバリアフリーは皆無といっていいくらいです。患者さんに聞いてもその言葉自体知らない人もいるくらいです。

私が活動している任地でも修繕されていない道路や不整地の歩道も多く、公共施設でさえエレベーターがありません。

病院に至っても、病室は高さ調節のできないベッドだったり、トイレは和式しかなかったりといった状況です。そのような状況で患者さんは特に不自由はないと答えますが、その状況が普通になってしまっているからの答えだと思います。現在、経済発展の著しい中国で、福祉分野に関しても力を入れてほしいと願う一方、数年でバリアフリー化が中国全土で整うことは難しいと思います。

そこで、障害を知っている私たち療法士の出番だと考えております。機能回復を図るだけでなく、障害者の生活の質の向上を視野に入れ、障害者と共に考えていかなければなりません。そのためにも、中国の治療師の質の向上だけでなく、退院後の患者さんを視野に入れられるようになるよう、草の根の活動をしていけたらと思います。

では今日はこの辺で失礼いたします。再见(ざいじぇん)さようなら。

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患者トイレバリアフリー

 

中国の公共トイレ

 

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