タイ小林PTによる2年間の活動報告

สวัสดีครับ!

こんにちは。タイから理学療法士の小林勇一がお届けいたします。

帰国直前。この2年間の活動を振り返ってみたいと思います。具体的にどのような事をしたのか?ご説明させて頂きます。

私に課せられた課題はタイ全土に12か所ある高齢者社会福祉開発センター、及び地域に住む要介護高齢者に対して理学療法の提供を行うことと、センターの内外で行われる行事へ参加、協力するということでした。

以前のレポートでも記載させていただきましたが、当センターには療法士は存在しておらず、私がセンターで唯一の療法士でした。カウンターパートは介護士(レクリエーション担当)でした。カウンターパートは療法士ではないので専門的なリハビリの知識は持ち合わせていませんが、私の行う活動に対して理解を示してくれて陰ながら様々なサポートをしてくれました。

私が主に力を入れて行った活動はセンター内での個別理学療法とリハビリ室で行うパワーリハビリの提供でした。個別の理学療法は主に重度の方を選定して、関節可動域練習や基本動作練習を中心に行いました。リハビリ室でのパワーリハビリはJICAからの支援もありリハビリマシーンを購入して、環境整備に努めました。

また地域に住む要介護高齢者のお宅を訪問し、個別理学療法の提供と、カウンターパートが行う身体ケアなどのサポートを行っていました。訪問は途中で打ち切りとなってしまいましたが、また再開していただけることを期待しています。

センター内外では色々なイベントがありましたが、参加、協力を積極的に行い、ソーラン節や日本の歌などを披露し、日本の文化の紹介も行いました。

社会的な問題があって自宅で暮らすことができない高齢者が入所されている施設ですが、自分が派遣前に想像していたのはさぞかし、活気がなく、大変な状況であるのだろうなと想像していました。ですが実際に行ってみると明るくて陽気な高齢者多く、私のほうが励まされることのほうが多かった気がします。

理学療法を行う環境がない中で自分自身試行錯誤することも多かったですが、何よりも力になったのは、入所者がリハビリに対して分かってくれてリハビリ室まで来てくれたことです。また職員たちの協力も大きな力になりました。療法士は不在の施設でしたが、色々な方の支えがあって理学療法を提供できたことは大きなことだと思っています。

今後もセンター内での理学療法を行う機会の提供とリハビリ室の更なる整備、地域に住む要介護高齢者への理学療法の提供を継続して行う目的で26年度1次隊にて私の後任の理学療法士隊員が配属される予定になっています。

6月18日をもって私の活動は終了しました。最初の1年間はとても長く感じましたが、後半からの1年はあっという間に過ぎた気がします。今ここで帰るのは寂しいですが、タイでの2年間の経験を生かして日本でも高齢者分野に関わる理学療法士として精進したいと思います。

それではこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ขอบคุณมากครับ!

タイ小林①タイ小林②

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