高齢化が進むタイに日本の介護サービスを!!
サワッディークラップ(こんにちは) 青年海外協力隊、24年度1次隊でタイのパトゥムタニ高齢者社会福祉開発センターに派遣されておりました理学療法士の小林勇一です。
タイの技術プロジェクトLTOPとは?
今回はタイの技術プロジェクト(要援護高齢者等のための介護サービス開発プロジェクト 以下 LTOP エルトップ)と協力隊員の関わりについて書かせて頂きます。
JICA(独立行政法人国際協力機構)では政府開発援助(ODA)として、開発途上国に対して円借款(贈与、有償資金協力)、無償資金協力、技術協力などの援助を行っています。
協力隊もこの援助の一種類となっています。
技術協力は途上国の自立を促すために日本の技術を伝える専門家を送って現地の人々に対して技術移転やその国の人たちを日本に呼んで研修を行うということも行っています。
タイも高齢化が急速に進んでいる
タイでも日本と同様に急激な高齢化が進んでいます。ASEAN諸国では一番早く高齢化が進んでいます。
またタイは日本と違い社会が成熟する前に高齢化を迎えるということもあり、今ある資源を有効活用して高齢化対策に取り組まなければいけません。
LTOPは日本のJICAが行う技術プロジェクトとの1つであり、今後のタイの高齢化社会を支えていく仕組みをタイの関係者と共同で作り上げていきます。
LTOPについて簡単にではありますがご紹介させて頂きます。
LTOPは主に3つの大きなアプローチがあります。
1つ目は介護サービスの開発です。
タイ国内6県のプロジェクトサイトにおいて、訪問介護とデイサービスを開発しています。
2つ目は政策対話です。
定期的に政策セミナーを開催して日タイの関係者が協議を重ねて効率的で持続可能な介護政策を模索しています。
3つ目は介護人材の育成です。
日本とタイで介護人材の育成研修を行ってケアマネージャーの養成、介護ヘルパーのスキルアップを図っています。
詳細に関してはこちらをご覧下さい。
http://www.jica.go.jp/project/thailand/015/index.html
LTOPチーフアドバイザーの話が日本で聞ける!?
LTOPのチーフアドバイザーである榎本芳人さん(厚生労働省出向)とは私がタイに派遣されてから4ヶ月目のときに初めてお会いしました。
私は高齢者施設に配属されていましたので、榎本さんを筆頭にLTOPのプロジェクトチームの方々が施設に見学に来て下さったこともあります。
現場の状況もしっかりと見極めてプロジェクトを進めていく姿勢にとても感心したのを覚えています。
また、タイのリハビリ隊員との勉強会でLTOPに関する進捗状況の報告や協力隊側からの情報を伝える場を設けることが出来たり、懇親会を行いお酒を飲みながらざっくばらんに語り合ったこともあります。
また任期終盤でしたが、LTOPのキックオフ会議にも参加させて頂き、僭越ながら意見も述べさせて頂きました。
LTOPは2017年まで行われる予定ですが、初代のチーフアドバイザーである榎本さんが8月末で日本に帰国されます。
そして、9月20日(日)にJICA地球ひろばにて、3年間の活動についてお話しして下さいます!
勉強会については以下のリンクをご参照下さい。
ご興味がある方はぜひご参加頂けたらと思います。よろしくお願いします。