タイの学会でゲストスピーカーとして発表した伊藤PT

2012年6月から2014年6月まで、タイで活動していました協力隊OV、理学療法士の伊藤です。帰国後、7月15日から17日に配属先であったコンケン大学医療学部主催のInternational Medical Sciences Conference 2014 and the 4th MT Symposium: Emerging diseases and public health concern in Asia-Pacific region “Translation Research from Molecular Basis to Health care”という国際学会に参加してきましたので、ここに報告させて頂きます。

 

今回、中国からのゲストスピーカーが来られなくなったことから、私に声がかかり、6月3日に配属先で発表した「日本の高齢者リハビリテーション」の内容をリクエストされました。任期は延長せず、予定通り6月下旬に日本へ帰国し、日本の現状や課題等、新たな情報を追加・編纂し、英語での発表準備をしてコンケンを再訪しました。

 

臨床検査技師と理学療法士を養成する2つの学科から成るコンケン大学医療学部は、フィリピンのCentro Escolar Universityや韓国のDaegu Health College、日本の熊本保健科学大学らとMOUを締結し共同研究や交換留学を行っており、この国際学会も持ち回りで共催しています。今回、2つの講演と7部門21題のシンポジウム、11題の口述発表、7部門45題のポスター発表がありましたが、多くは臨床検査に関する物でした。

 

歓迎パーティーでは医療学部創立36周年記念のお祝いも兼ねて大々的な同窓会が行われました。学生らによるタイ舞踊の披露や教員による歌謡ショー、卒業生から教員へ尊敬の念を示す儀式、卒業年毎に学部への寄付金贈呈等が行われました。卒業生は卒業年毎にテーブルにつき、久しぶりに再会した同級生と旧交を温めていました。

 

私が参加したAlternative therapyというシンポジウムは、コンケン大学でタイマッサージを徒手療法の一手技と位置づけ研究・指導されているウィチャイ先生の司会で進められ、私以外に2つの演題がありました。熊本保健科学大学の松原先生による三次元動作解析装置を用いてタイマッサージ施術前後の片麻痺者の歩容変化に関する演題とコンケン大学のルンティップ先生による腰痛・頚部痛・関節痛の研究センターの動向に関する演題でした。

 

私は20分の発表の中で、日本の超高齢社会の構図、年齢と介護認定率の関係、回復期リハビリテーション病棟での365日リハビリテーション提供体制、介護保険制度による介護サービスと予防事業、タイで現在行われているJICA専門家による要援護高齢者等のための介護サービス開発プロジェクト等を紹介しました。質疑応答では、家族がいても介護サービスを受けられるのか、在宅ベースなのか施設ベースなのかという質問を頂きました。

 

国際学会前日に行われたタイ国内向けの学会でも、タイの高齢者支援の仕組みや老年症候群、認知症等の講演があり、タイでも高齢化はホットなトピックであることが伺い知れます。世界的に高齢化が進む中、世界で最も高齢化が進む日本の対策にも興味を持って頂けたのではないかと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。国際学会参加という貴重な機会を与えて下さった配属先に感謝しています。

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